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受賞者インタビュー:ビジョン実現に向け“周囲を巻き込む”ママ管理職の行動力

2023年10月、半期に一度の活躍した社員を讃える表彰式 “IS HEROES” が行われました。
今回は受賞したメンバーのインタビューを紹介します。

Interview Profile
株式会社ストアフロント
業務管理部 業務推進コーポレートグループ 業務推進チーム
A.Y 2015年8月入社


Good Job Awards
半期で業務目標の達成や成果を残してきた社員/サービス支援部門から計2名を表彰


担当業務
営業部門の業務改善・生産性向上など、組織課題の抽出・改善改革を担当

受賞理由
会社が掲げるビジョンの実現に向けて、目指す未来像を設定しそれを積極的に関係者へ浸透させ、チーム成長と生産性向上プロジェクトを索引しました


Q1:まずは受賞おめでとうございます!表彰されたときはどんな気持ちでしたか?

このタイミングで受賞できると思っていなかったので純粋にびっくりしました。
5月に育休復帰をし、この約5カ月間は育児との両立に四苦八苦していました。そのため成し遂げたぞ、という感覚はまだ持てていなく、むしろこれからと意気込んでいたところでした。

実は過去同賞を受賞したとき、「次はママになって受賞したい。活躍しているママ社員がいることを示していきたい」という夢を掲げていたんです。ママになると働き方への不安や活躍することへのハードルがあるのかな、という漠然とした想いがあったためです。

自分が活躍することで『ママでも当たり前に活躍できる』という状態をつくりたかったので、今回の受賞は驚きもありながら、ママで受賞する夢を叶えることができたので、その点はすごく嬉しかったです。


Q2:この約5カ月間で意識して行ったことを教えてください

一歩引いて全体を見渡す

育休復帰をしてすぐに「生産性向上プロジェクト」にジョインしました。これは自らが推進していくプロジェクトで、営業部門と一緒に取り組んでいるものです。

ジョインした当初は、私が先導者となり営業部門のメンバーが追従する、というような関係性でしたが、この構図にすぐ違和感を持ちました。プロジェクトを前進させることを考えたときに、誰か一人が先頭に立つのではなく、参加者全員が中心に立ち自分事で動ける状態になることが、このプロジェクトに一番必要なことだと感じたんです。そこで私は、自分の立ち位置を先導者ではなく『背中押しの役割』と位置付けて行動していくことを決めました。

まずは、全員が同じ目的に向かって歩みを進めるために、このプロジェクトが【誰の・何を・どういう状態にするか】を再設定しました。仮に参加者全員が中心に立てても、目的の認識が揃っていないと途中で迷子になったり足踏みをすることになるからです。

また、個々人の“やりたい”にならないよう、会社が掲げるビジョンに目線を上げ、そこからプロジェクトの目的を定義しました(以下図)。目の前で起こっている事象や問題に目を向けていると、どうしても視野が狭くなり自分本位になりがちです。全体を俯瞰して見渡し、必要であればその都度軌道を修正をすることは常に行っています。



目的”を問い続け人を動かす

定期のプロジェクト会議では、プロジェクトの目的を問い続け 一人一人の発言を前に進めていく発信の仕方に変えました。私が意見を積極的に述べるのではなく、「目指す目的地に向かえているか」「この動きは叶えたい状態を実現できそうか」を議論が進むごとに参加者へ問い続けました。

もし会社が掲げているビジョンやプロジェクトの目的からズレそうになっていたら、まずはズレに気づいてもらう。そして、プロジェクトの目的に立ち戻るきっかけを作り出す、ということを徹底しました。そこにプラスα 私目線の意見を加え、軌道を戻すことへの説得力を持たせるということも意識的に行っています。

根気強く周囲を巻き込み続けたことで、プロジェクト参加者が同じ目的地に向かって歩みを進めることができ、参加者一人一人からプラスの発言や行動が増えてきたと実感しています。

プロジェクト全体を広く見渡し、その中で自分がどの役割を担えばプロジェクトが前進するのか、という視点で行動設定をしたことは、参加者全員を巻き込めた大きなポイントだったと思います。


Q3:リーダーという役割を担う上で行っていることを教えてください

役割は自分から取りにいく

日頃から自分の役割を強く意識するようにしていますが、それは純粋にキャリアアップをしたいから、というのが一番の理由です。キャリアアップをするためには、会社の目指す方向性を理解し、その中でまず今の役割を全うすることが大切だと考えています。

ただ、会社が求める役割像は、自分の中に答えがないことがほとんどです。会社から求められていることが何か分からなければ、勝手な解釈で終わらせず上司に情報を取りに行くようにしています。会社が掲げているビジョンの中で、リーダーとしてどういう役割を担ってほしいと考えているのか、まず大枠を知ることから行いました。

育休復帰後のチーム運営においても、チーム課題をキャッチアップしたら、「私の役割でこの課題を解決していきたいんですが、会社が求めているリーダーの役割からズレはないですか?」と自分から上司に摺合せをしにいきます。1on1の時間を使い、チームの状態を踏まえた上で自分の役割を定期的に見直す動きも大切にしていることの一つですね。


“理解”と“納得”を切り分け、理解したらまず行動

会社の目指す方向性や自分の役割理解があれば、常に“納得”できている状態なのか、と問われると、正直100%”納得”できていない場面もあります。これは立場や経験値が違う[社長][上司][私]が、それぞれの角度から物事を見て描く景色でもあるため、想像できることできないこと・納得できることできないこと、が生じてしまうのは一定致し方ないことだと思っています。

だからといって、100%“納得”していないから前に進まないわけではありません。仮に納得できていなくても、理解できたらすぐ行動に移すようにしています。”納得”がなくても前に進むことはできますし、むしろ行動して何かを成し遂げた結果、はじめて“納得”できたという経験をすることが多いように思います。「あの時上司が言っていたことはこういうことだったのか」というように、”納得感”は成功体験で補うことができるものだと考えています。

あえて”納得”の優先度を下げ行動数を増やせば、チームは前進しやすくなりますし、成功体験を積み重ねることで自然と”納得感”もついてきます。最初から完璧な”納得”は求めすぎず、“理解”と“納得”を切り分けた上で「まずは前に進む」という姿勢で行動していることは、チームの成長にも影響しているのではないかと感じています。


Q4:今後目指しているキャリアについて教えてください

働くママが “プラスの存在” であることを証明する

ライフステージが変わったことで、いい意味で働き方が変化しつつあると思っています。

子どもが産まれる前までは、夜の時間を頭の中を整理したりインプットをする時間に充てていましたが、今では帰宅すれば完全に子ども時間です。自分時間の中で、仕事について頭を使える時間は圧倒的に減ったと感じています。

ただこれはいい側面でもあると思っていて、強制的に頭の使い方を切り替える必要があるため、日中の業務時間の工夫が必要になってくるんです。これはママあるあるかもしれません。

世の中一般的には、まだまだ “ママだから” というワードがマイナスに使われることが多いように思います。私はむしろ「ママでもこんなにできるんだ」「”ママだから”こんなに活躍できたんだよ!」ということを、自分の経験でみんなに見せていきたいと思っています。

これからも私自身がキャリアを積むことで、働くママ=活躍する存在、ということを証明していきたいですね。