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受賞者インタビュー:会社のビジョンを“自分の言葉”で掘り下げ導き出した、『ファンを増やす』という役割

2024年4月、半期に一度の活躍した社員を讃える表彰式 “IS HEROES” が行われました。
今回は受賞したメンバーのインタビューを紹介します。

Interview Profile
株式会社ストアフロント
業務管理部 業務推進コーポレートグループ
N.S 2010年4月入社


Good Job Awards
半期で業務目標の達成や成果を残してきた社員/サービス支援部門から計2名を表彰


担当業務
企業価値向上の実現に向け、広報活動・人材成長支援・環境整備などのコーポレート業務を担当


受賞理由
会社が掲げるビジョンの実現に向けチームが目指す姿を設定し、未経験領域ながらもコーポレートの活動基盤の確立に貢献しました


Q:まずは受賞おめでとうございます!表彰されたときはどんな気持ちでしたか?

この半期はちょうど業務内容が変わったタイミングで、毎日がとにかく必死だったこともあり、受賞を聞いたときは「まさか」という感想でした。会社から求められることが変わり、且つチーム活動の立ち上げ期間で一から基盤を作っていくフェーズだったので、正直まだまだこれからだな、という気持ちが強かったです。

新しい領域へのチャレンジで、右も左も分からない苦しさはありましたが、その中で試行錯誤しながら前進した実感値はありました。そこを評価していただいたことはすごく嬉しかったですし、自信にもなりました。


Q:現在担当している業務と役割について教えてください

私が所属している業務管理部は、業務推進チームとコーポレートチームで編成されています。各チームで役割は異なりますが、部全体としては『ストアフロントに関わる社内外すべての人が自身のミッションに集中できる “環境最適化” をする』ことを掲げて活動しています。

私はコーポレートチームに所属しており、主にストアフロントの企業価値を高めるための活動をしています。具体的には、広報活動、人材成長支援、環境整備などを担当しています。

前期までは、長らく業務推進チームで活動していましたが、昨年10月の組織編制によりコーポレートチームに移り活動をスタートしました。コーポレートチーム自体は昨年4月に発足していましたが、当時は上司である部長1人で一部機能を担っている状態でした。そのため、私が参加してからチームとしての活動が本格的に始まり現在に至ります。

チームが発足して間もないこともあり活動基盤が整っていなかったため、この半期はコーポレート活動の確立に向けた基盤構築に注力してきました。


Q:チームの活動基盤を一から作る上で、どんなことに苦労しましたか?

会社が求める役割と、自身が思い描いていたコーポレートの役割にギャップがあったことです。このギャップは、行動のズレや迷いを引き起こし、計画遅延を招きました。

コーポレートチームとして既定の業務がある一方で、活動基盤を作っていく上では自ら取り組みを生み出したり、自分の考えや提案を形にしたいと考えていました。そのため、いくつかのアイディアを上司に提案したこともあったのですが、最初はうまく形になりませんでした。その時に「あ、これは求められていることではないのか」と、会社が期待するものと自分が思い描くコーポレート像へのギャップに気づいたんです。

「このままではチームの役割を果たせない、これはマズいな」と焦りを感じるようになりました。私は元々、環境の変化をチャンスと捉えて、自らの能力を広げていきたいという考え方を持っています。新しいことへのチャレンジに対してはポジティブである一方、当初の自分は何をするにも自信が持てず、ネガティブな状態に陥っていたと思います。


Q:役割に対するギャップは、どのような行動で乗り越えていったのですか?

会社のビジョンを“自分の言葉”で理解し、チームの役割を設定する

そもそも会社が何を目指していて、その中でコーポレートチームは何を達成すればよいのか、その解像度を上げていきました。チーム活動の基盤がないとはいえ、1日でも早くコーポレートチームとして成果を出したかったんです。

成果を出すためには、自分軸のやりたい・やったほうがいいと思うことを行っても、会社から求められていることとの乖離が生じていたら成果にはなりません。であれば、まず会社が何を目指しているのかを改めて理解し、その上でコーポレートチームは何を実現すればいいのか、という『叶えたい状態』の設定をする必要があると考えました。

もちろんチーム方針は上司からも明示されていました。とはいえ、コーポレートとして「企業価値の向上を実現する」ということが、具体的にどういう状態を指すのか、私自身の理解が曖昧だったんです。ただ単にトップダウンで示されたことを受け入れるのではなく、まずは会社や上司からのメッセージを“自分の言葉”で理解することから始めました。

具体的には、会社のミッション・ビジョンの意味を自分の言葉で捉えて、上司にアウトプットする行動を日常業務に取り入れました。「ミッション・ビジョンが、誰にどのように影響を与えることを目指しているのか」を、サービス利用者・取引先・社員・そして自分自身という視点で、具体的な言葉で表現していったんです。それを毎週のチームミーティングを使い、チーム活動の進捗確認をするだけでなく、その活動が会社が目指す姿にどう影響するのか、を結びつけた上で、チームの動き方を議論するようにしました。(以下図)


会社方針を理解するだけではなく、会社が目指すことをコーポレート活動でどのように実現していくかを考え、上司にフィードバックをもらうプロセスを繰り返す。この行動を毎週継続し続けたことで、会社とチームの『叶えたい状態』の解像度が上がり、行動ズレや迷いは減ったと感じています。

一番の効果は、会社が目指す姿の実現に向けて、自分の中で“やりたいこと”や“目指したい方向”が明確になったことです。コーポレートチームの活動テーマになっている『ストアフロントのファンを増やす』も、この行動過程で設定しました。

目の前で取り組んでいることを単なる点の動きとして捉えるのではなく、会社が未来に向かってどう進んでいくのかを考え取り組むことで、「もっとこうしたほうがいい」という視点が生まれるようになり、チームとしての役割を果たすことに繋がったと感じています。


Q:“叶えたい状態”が明確になり、自信をもって行動できるようになりましたか?

確信が持てるまで根拠を集め、目標達成に向けた迷いをなくす

チームとしての叶えたい状態を明確にしたことは、行動を前に進める一つのきっかけになったため、少なからずモチベーションにも良い影響はありました。

そもそも、自信がなくネガティブな発言が多くなった理由は、発言や行動をする時の判断に迷うことでした。そのため、感情面にアプローチするのではなく『迷わず判断し行動できる状態にする』ことが必要だったんです。具体的には、判断の根拠となる情報収集やインプットに力を入れていきました。

例えば、「これをやった方がいい」と提案しようと思ったときに、本当に目標達成に繋がる提案だろうか、と不安や疑問が生じることがあります。不安や疑問があるということは、根拠が足りないんだと考え、自分の中で疑問が生まれなくなるまで情報収集することに集中しました。採用広報の取り組みにおいては、採用ターゲットは具体的にどんな人物像なのか、社内外の成功と失敗事例、そして成功失敗の背景にある理由は何か、というように、客観的な根拠を集めます。そうすると根拠に厚みが増し、より確信を持った提案ができるようになるんです。この行動で、自然と自信を持てている状態になっていったと思います。

また、チームとして叶えたい状態が明確になってからは、目標達成に必要な情報収集に集中することができました。情報収集だけでなく、インプットした情報と自分の考えを組み合わせて意見することで、そこに他者の視点を取り入れることができます。これにより行動する際の迷いを解消するだけでなく、目標達成に向けた適切なアプローチを選択することにも繋がりました。

会社が目指す未来に自分の役割や業務を結びつける。そして、目標達成をするために必要な情報のインプットとアウトプットを繰り返したことで、自分の中の「やりたいこと」が徐々に増えていきました。その甲斐もあり、この半期はコーポレートチームとしての存在価値を形にできたんじゃないかな、と実感しています。


Q:今後のビジョンについて教えてください

会社全体を巻き込み、1人でも多くの“ファン”を増やしていく

まずは、コーポレート活動のテーマにしている『ストアフロントのファンを増やす』に全力投球していきます。サービス利用者や取引先の人たちにファンになってもらうことはもちろん、ストアフロントで働く社員1人1人が“会社を好き”でいることも非常に大切だと思っています。

『ストアフロントのファンを増やす』取り組みは、私1人で実現できることではありません。社員1人1人が“会社を好き”でいることが、社外のファンを増やすことにも繋がると考えています。私が一番のファンでい続けながら、もっと会社全体を巻き込みながら企業価値を高めていきたいですね。

コーポレートチームとしての活動はこれからが本番です。関わるすべての人たちに『ストアフロントのファン』になってもらうためのきっかけを、これからも積極的に増やしていきますので、是非期待していてほしいです!