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受賞者インタビュー:困難な状況でも「できる理由」を見つけ、現場と向き合い課題解決を支援する

2025年4月、半期に一度の活躍した社員を讃える表彰式 “IS HEROES” が行われました。
今回は受賞したメンバーのインタビューを紹介します。

Interview Profile
株式会社ストアフロント
営業推進部 第一営業グループ 札幌オフィス
J.E 2022年2月入社


Good Job Awards
半期で業務目標の達成や成果を残してきた社員/営業部門から計4名を表彰


担当業務
北海道・東北エリアを中心に、携帯販売代理店および販売店の営業を担当。
店舗収益を増やすための売上分析・課題抽出・施策立案などを行いながら、ストアフロントが運営する自社サービスの販売強化を行っています。


受賞理由
KPIツリーの解像度を上げ、成果につながる行動に集中して個人予算を達成し、「ありがとうと言われるサービスを提供する」の実現に大きく貢献しました。


Q:まずは受賞おめでとうございます!表彰されたときはどんな気持ちでしたか?

念願の受賞だったので、とにかく嬉しかったです。

以前の表彰式で札幌オフィスのメンバーが初めて表彰されるのを見て、「自分も賞を取りたい」と上司に伝えたことがありました。それが1年以内の目標だったのですが、実際は今回の受賞までに2年半かかりました。

特に前々回の受賞式で札幌オフィスの中で自分だけが受賞できなかったことがあり、「次こそは」と前向きに思っていたのですが、そこから長い停滞期に入ってしまったんです。

だからこそ、今回の受賞はただ嬉しいというだけでなく、その喜びが何倍にも感じられました。


Q:この半期の成果を出す中で、苦戦したことは何でしたか?

結果が出ない時期が長く続いたことが苦しかったですね。行動はしているけど、成果が出ない状態が続き、その原因すらつかみきれませんでした。

期初は多少手応えを感じていたものの、その後、思うような成果が出ず泥沼のような状態に陥りました。そんな中、上司から継続的にフィードバックをもらいながら、これまでの自分が「できている」と思っていたことが、実は本質的にできていなかったことに気づきました。

たとえば、営業活動で活用しているKPIツリーについても、表面的にしか理解しておらず、それがたまたま成果に繋がっていただけだったのかもしれないと感じたんです。

この「できている」という前提が崩れたことで、何が正しいのかが分からなくなり、迷いが生じてしまいました。そこで一度立ち止まり、「できている・できていない」といった知識やスキルではなく、「考え方」や「捉え方」に目を向け直すことにしました。


Q:苦しい時期をどんな行動で乗り越えたのか教えてください

『できない理由』ではなく『できる理由』に着目し行動する

自分が本当にできているのかを問い直す中で、『できる理由』を探す考え方と、『できない理由』ばかりに目を向けてしまう考え方の違いに気づきました。成果を出していたときの自分は、『できる理由』を見つけようとしていましたが、うまくいかなくなったときは、『できない理由』ばかり探していました。

たとえば、サービス販売数を伸ばそうとする中で、「店舗の集客が減ったから仕方ない」や「人員が足りないから無理だ」といった言い訳をしていました。しかし、本当に成果を出していたときは、そうした外的要因があっても、「それでもできることは何か?」を見つけようとしていました。そうした思考の違いこそが、成功と停滞の分かれ目だったと感じています。

この気づきを得てからは、“変数を見つける”ことを意識して行動しました。

「何が成果につながるのか?」「この環境でもどうすればできるか?」という視点を持ち、ただ闇雲に行動するのではなく、同じ行動量でより質の高いアクションを設定していきました。その結果、行動量は変わらず高い水準を維持しながらも、考え方と行動の中身を変えることで、泥沼の状態から抜け出すことができました。


Q:“変数を見つける”について、具体的な取り組みについて教えてください

「変数を見つける」というのは、目標達成を妨げている要因の中で、“自分たちがコントロールできる部分”を特定することです。

たとえば、店舗と会話をする中で、販売目標に届かない理由を聞くと、「人員が足りないから」「集客が少ないから」といった“自分たちでは変えられない外的要因”が多く挙がります。もちろん、それらは事実であり、現場としても大きな課題です。ただ、そうした理由だけで納得してしまうと、結局、状況は何も変わりません。

だから私は、そういった外的要因を一度受け止めた上で、「じゃあ今の条件でも目標達成するには、どれくらいの行動が必要か?」を一緒に考えるようにしています。

具体的には、月に20件の販売目標があるとしたら、今の実績から逆算して、「1人が1日1件だけ提案できれば、実は届く販売数になります」という具体的な数値を出します。すると、店舗の方から「それならできそう」と反応が返ってきます。そうなった瞬間に、目標という名の “ノルマ”が、“一緒に達成を目指せる現実的な数字”に変わっていくのです。

つまり、「変数を見つける」とは、“できない理由”ではなく“できる根拠”を探しにいくことであり、それが店舗との信頼関係にもつながると感じています。


Q:店舗支援の取り組みで、大事にしていることを教えてください

スタッフが主体的に成長できる仕組みづくりで、本質の課題を解決する

一番意識していることは、限られたリソースの中でも実現可能な、現場に即した仕組みを整えることです。特に、人員が不足していたり、育成に時間を割くことが難しいといった課題を抱える店舗に対しては、どんな環境でも継続的に育成が進むような工夫を取り入れています。

たとえば、「育成する側・される側の時間が合わずに育成がうまく進まない」という現場の声に対しては、もともと社内で行っていた営業スキル向上の手法をヒントに、自律的に学べる仕組みを一緒に作る支援を行いました。

その結果、店舗の主業務であるお客様対応に支障をきたすことなく、限られた人員の中でもスムーズに育成が進み、スタッフ自身も成長を実感しながら自信を持ってサービス販売ができるようになった、という声もいただいています。

私は、サービスを“提供して終わり”ではなく、その後の支援こそが本当の価値を発揮する部分だと考えています。このような支援の取り組みは、私たちが扱うサービスだけでなく、店舗で販売されているすべての商品に応用できる汎用的なものです。単にサービスを売るのではなく、サービスを“どう届けるか”を一緒に考え、後押しできる存在であることが大切だと考えています。


Q:困難を乗り越える上で、チームメンバーとの関わりがどのように役立ちましたか?

日々の業務の中で、気軽に相談したりフィードバックをもらえる環境が整っており、困ったときにはすぐに支援の手を差し伸べてくれる仲間がいます。

実際、泥沼にはまっていた時期にも、「どうすれば突破できるのか」といった視点で多くのアドバイスをもらいました。ただし、そのアドバイスをどれだけ活かせるかは、自分の行動次第で大きく差が出るとも感じています。

「自責」で物事を捉える姿勢がなければ、せっかくの助言も「できない理由探し」になってしまいます。一方で、「じゃあ自分にできることは何だろう?」と前向きに受け止められれば、支援が実際の成果に変わっていくと実感しています。


Q:今後どのような役割を担っていきたいと考えているか教えてください

周囲を巻き込み、道を示せる存在へ

まずは、今担っている自分の役割をしっかりと果たすことが、今の自分にとっての第一の使命だと考えています。ただ、それはあくまで“スタートライン”にすぎません。サブリーダーという立場においては、まだまだ力不足を感じているので、まずはその役割を安定して遂行できる状態を目指しています。

そして、近い将来は、周囲を巻き込みながら道を示せる存在へと成長していきたいです。自分自身が上司に支えてもらっているように、今度は自分が誰かのきっかけとなり、影響を広げられるような存在になることが目標です。

期初に掲げた「自分という存在価値を高める」というテーマは、まさにそうした“自発的に価値を生み出す”行動を増やしていくことだと考えています。今の状態に甘んじることなく、これからも挑戦を続け、自ら機会をつくり出せる存在になっていきたいですね。