2023年10月、半期に一度の活躍した社員を讃える表彰式 “IS HEROES” が行われました。
今回は受賞したメンバーのインタビューを紹介します。
The Rookie Awards
基本姿勢の意識と自己成長に向けた行動
目標達成への努力とプロセス、役割以上にチャレンジ/成果を残した社員
担当業務
ストアフロント運営サービス Subsclamp 担当エンジニア
受賞理由
Subsclampのサービス掲載数を増やすという目標に沿って、毎週機能改善/実装を行う『ウィークリーリリース』を掲げ、入社から11カ月で58件もの機能リリースを達成しました
Q1:まずは受賞おめでとうございます!表彰されたときはどんな気持ちでしたか?
何よりも驚きが大きかったです。エンジニア未経験で入社してから1年弱だったため、スキルもなく開発順序も分かっていない状態で、とにかく手探りの毎日でした。
ユーザー動向を把握しながら利用者が本当に便利だと感じてもらえる機能を形にしていく、という考え方も今まで経験したことがなかったので、その点もまだ本領発揮はできていないと思っていました。
ただ、頑張ってきたことが評価されたことの喜びはありましたし、エンジニアの新人賞が数年ぶりだったと聞いたので、その点も嬉しいポイントでした。
Q2:エンジニアに転職しようと思ったきっかけは?
以前から便利なものを生み出せるエンジニアに憧れを持っていました。
プライベートの時間を使い独学で勉強をしていたのですが、次第に技術を習得することに面白さを感じたことが転職のきっかけです。
改めて暮らしの中を見渡すと、色々な場面でIT技術が使われているなと感じます。自分も同じように便利なモノ・サービスを生み出したいと考えるようになりましたし、作ったサービスが世に生み出され評価されて使ってもらえることは、きっとやりがいのある仕事に違いないと考えていました。
モノづくりやシステム構築をすることは一見雲をつかむようなことと思われがちですが、「この技術すごいな」とワクワクする気持ちがあったり、「サービスを作りたい、もっと便利な世の中にしたい」という意思があれば、誰でも挑戦できるのがエンジニアだと思います。
Q3:この1年間、成長するために意識して行ったことを教えてください
悩む時間は30分と決める
悩んだとき・理解できなかったときは、恥ずかしがらずに人に頼ることを意識しました。
社会人経験があると、分からないことが恥ずかしくなり隠したいと感じて小さくなってしまう人もいると思うんです。ただエンジニアとしては1年目の新人ですし、スピード感をもって前に進むためにどうする必要があるかを考え、自ら周りを巻き込む行動や人に頼るという選択肢も意識して行動しています。
例えば、「悩む時間は30分と決める」や「高い頻度でレビューをもらう」ことは開発スピードを上げることができた理由の一つだと思います。
エンジニア1年目ということもあり「わからない」に直面することは日常茶飯事でした。入社当初は「わからない」ことがあると一人で数時間考えることもありましたが、結局自分の力だけでは答えが出ないことが多かったです。
答えが見つからない状態に時間を費やしすぎてもリリース目標は達成できませんし、自身の成長スピードも遅いです。あえて悩む時間を30分と決め開発レビューをもらうためのアウトプット頻度を上げることで、効率よく答えに辿り着く術をを身につけることができました。
開発レビューのアウトプットとフィードバックをもらうサイクルを短くしたことについては、早い段階で認識齟齬に気付くことができるようになり、修正の手戻りが減りました。目標に掲げていた『ウィークリーリリース』達成に影響した行動の一つだと感じています。
また、社内環境や上司はとても協力的でアウトプットした内容を常に全力で受け止めてもらっています。 一方で、エンジニアとして自分で調べる力・得た情報を使って考える力は最低限必要なスキルです。自分自身の調べる行動が足りていないときは「もっと自分で調べてみよう」と上司から助言をもらうこともあり、アウトプットの質を上げることが習慣化してきています。
「わからない」ことがありながらも、自ら周囲を巻き込む行動とチームメンバーの支えやアドバイスがあり、情報の変化をいち早くキャッチアップする力を養えましたし、結果的に1年弱の間で数多くの機能をリリースすることができました。
Q4:サービスの機能改善/実装をする際に意識していることを教えてください
技術以上に大切なのは”ユーザー行動”を理解すること
もちろん技術面のインプットは日頃から行っていますし、流行っているサービスに対するアンテナも常に張っていますが、技術のレベルアップ以上に届けたい相手を理解することを意識して開発を進めるようにしています。
技術に関する情報の移り変わりも速いですが、それ以上にユーザーの興味関心が移り変わるスピードは速い印象です。例えば、今まで使っていた[サービスA]から[類似サービスB]に変えたユーザーがいた場合、その人の行動変容をキャッチアップしなぜサービスを乗り換えたのかを考えることは、サービス利用者を増やす上で重要なポイントになります。
入社してこの1年間は、技術の習得以上に【誰の・何を・どうするのか、という目的をはっきりさせること】と【その目的を叶えるためにどんな機能を実装したらいいのか】を想像していくことの必要性、そのプロセス(以下図)を考える力が身に付きました。
機能実装を検討する上でも、雑多に機能追加をするのではなく【誰の・どんな課題を解決する必要があるのか】の目的をはっきりさせることで、ユーザーが本当に必要だと思う機能を提供することができ、サービスの品質向上に繋げることができています。
Q5:今後の展望について教えてください
ユーザーファーストなモノづくりへ
ITの技術について幅広く知りたいという探求心は常に持っていますが、得た技術をただ扱えるようになるのではなく、あくまでも “ユーザーファースト” を意識したサービスづくりを極めていきたいと考えています。
世の中で成功しているサービスの便利な機能を同じように実装するのではなく、明確な目的を持った上で本当に必要とされるサービスや機能をつくっていきたいので、ユーザーニーズやユーザーが抱えている課題の理解は今以上に追及していきたいです。
「どうやったらもっとユーザーの立場に立てるか」という部分については、正直まだまだ模索することは多いです。世の中にあるサービスをとにかく調べて触れること。さらにはそのサービスがどんな目的で存在しているのかまでを理解しユーザーの解像度を上げることで、 “ユーザーファースト” の実現に近づくと思っています。
一人の想像力には限界もあるので、自ら周囲を巻き込みチーム内で議論を活性化させながら、ユーザーが本当に満足して使ってもらえる価値あるサービスづくりをしていきたいです。