迷惑電話を防ぎ、知らない番号がすぐに分かる電話番号識別アプリ「ダレカナブロック」
「知らない電話番号から着信がきた」「怪しいショートメッセージが届いた」「必要な電話だけに出たい」こんな悩みをお持ちの方に向けた、安心・安全な通話をサポートするためのスマートフォン向けアプリです。
「ダレカナブロック」のプロダクトマネージャーに、「プロダクトのこと」「これまでのこと」「これからのこと」を聞きました。
Product Story
プロダクト開発ストーリー
サービスデベロップメント部
部長
S.Y
スマホのセキュリティ課題を解決したい
この開発プロジェクトが立ち上がったのはいつ頃でしょうか?
リリースしたのが2023年で、その約1年前の2022年頃から構想が始まったと聞いています。構想時は、まだ私が部門長として着任する前のことでした。
プロジェクトが立ち上がったきっかけは何だったのでしょうか?
元々、私たちは広告代理業を中心に事業を展開してきました。そこから自社サービスを提供するアプリベンダーへと転換し、自分たちでサービスを生み出していきたいという想いを持っています。それが土台にあります。今までの提供ノウハウを活かして、ユーザーへ提案できるサービスを開発し提供したい、という考えが今回のプロダクト設計につながっています。
ではなぜ、迷惑電話をブロックするアプリだったのか。当時は、ネット詐欺などのセキュリティ課題が、PCからスマホへと移ってきている状況でした。「スマホのセキュリティ」は大きな社会課題であると認識していたことが、ダレカナブロックの着想の背景にあります。
「ダレカナブロック」は、どんな方を対象にしていますか?特徴的な機能も教えてください。
主なターゲット層は、50代以上のスマホユーザーの方です。実際の利用者も50代以上の方が圧倒的に多いですね。
もちろん、老若男女問わず使っていただけますが、特にその層をメインターゲットに据えて設計しています。そのための最大の特徴が、詐欺や迷惑電話の可能性がある番号については「そもそも着信させない(ブロックする)」という点です。スマホやITに慣れてない方にとっては、危ない電話かどうかを判別すること自体が難しい場合があります。そのため、怪しい電話は着信しないようにしてあげることが、本質的な解決につながると考えています。
安心して電話に出られる環境をつくりたい
このプロダクトを通して実現したかったことはどんなことでしょうか?
会社のビジョンに「ありがとうと言われるサービスを提供する」という考えがあります。テクノロジーは本来、生活を便利にするためのものですが、それによって不便さや恐怖を感じてしまうのは、私たちが目指す世界観とは反対です。ダレカナブロックを一つの手段として活用し、「安心して電話に出られる環境をつくること」を目指しています。
現時点で、課題を解決できている実感はありますか?
いえ、まだですね。テクノロジーの領域である以上、コンピューターのウイルス対策と同じで「一つ対策を講じると、また別の手口が出てくる」というように、どうしてもいたちごっこになってしまいます。極端な話、電話番号は無限に発行できてしまうので、テクノロジーの力だけで完璧に抑え込むことは、この手のサービスでは難しいと考えています。
では何が一番大事かというと、「テクノロジーにプラスして、ユーザー自身のセキュリティリテラシーをつけること」です。ユーザーのリテラシーが上がって「これは怪しい」「詐欺かもしれない」と自分で気づけるようになれば、それが本質的な解決になります。なので、サービスの普及を通して、そうした意識の醸成や啓発活動に繋げていくことにも意味があると思っています。
ダレカナブロック単体での目標はあくまで「特殊詐欺を減らすこと」ですが、サービスが普及していくことで、従来の特殊詐欺に対しては、以前よりも対策が進んできているという実感はありますね。
自分の親が使いたいと思えるようなサービスをつくる
社内ではどのような言葉で、このプロジェクトの意義を共有していますか?
「自分の親が使いたいと思えるようなサービスをつくる」ということは、チーム内で共通して使っています。その方が、みんなイメージを具体化しやすいんです。自分の親が日常的にスマホを使いこなしているかというと、必ずしもそうではない。そんな親を守れるサービスを作れるのは私たちにとってもやりがいにつながっています。
様々な役割のプロフェッショナルが、チームを組む
どんな役割の方がいますか?
サービスに直接関わり、設計や実装を担うエンジニアやデザイナー。あとは、私のような全体を統括するPdM(プロダクトマネージャー)。さらにディレクターも加わり、体制を組むことが多いですね。またマーケティング担当もおり、営業と連携しながらサービス訴求物も自社で制作しています。
エンジニア、デザイナーはイメージがわきますが、ディレクターは具体的にどんなことをするのでしょうか?
プロダクト運営は、保守・運用(ディフェンス)と機能改善(オフェンス)に分かれますが、特にオフェンス面においては、「どの機能を、どの優先度・スケジュールで実装するか」という整理が重要になります。ディレクターは、関係者間での調整を行いながら、設計された内容を実行に落とし込む役割を担っています。プロジェクトを前に進める実行面の中心的な存在です。
絶対に販売現場を止めない体制づくりを
リリースした瞬間を思い出すと、どんな気持ちでしたか?
達成感というよりは、「安堵が3割、これからの不安が7割」といった感覚でした。今は逆算してある程度の予測が立てられるようになってきましたが、ユーザーが増えれば増えるほど運営リスクも高まるので、今はリスクマネジメントをより大事にしています。もちろん、達成感も大きかったですね。
これまでの経験を振り返って、「大きかった壁」や「大変だったこと」があれば教えてください。
リリース後は大きな事故はありませんが、一番大変だったのは、リリースまでのスケジュール管理ですね。当時は役割や本来やるべきことが整理されておらず、「何が足りないのかが分からない」という状態が続いていたんです。一つ直したと思ったら別の問題が出てくる、ということの連続でしたね。
もう一つの大きな出来事で言うと、立ち上げのコアメンバーだった当時のマネージャーが退職したことです。もともと少ない人数で1人にかかる比重が大きかったため、影響は大きく、一時的に不具合が発生するなどの課題もありました。これをきっかけに、1年ほど前から役割やジョブディスクリプションを明確にし、組織体制の強化に注力してきました。
一方で、決済が止まる、会員登録ができない、あるいはサービスが長時間利用できなくなるといった致命的なシステム障害は一度も起きていません。サービス提供者として「システムが止まり、販売できない」という状況は致命的です。バリューチェーンを意識した点を重要視し、守るべき部分は徹底して守るという体制づくりに取り組んできました。それが今の強みに繋がっていると思っています。
機能の先にある「実現したい世界」を追求していく
今のダレカナブロックについての評価や、「もっとこうしたい」と思われている展望があれば教えてください。
サービスの改善自体は、今後もさらに進めていく必要があると考えています。個人的に今感じているのは、リテラシーが高くない方に快適なスマホライフを送っていただくためには、テクノロジーだけでは不十分で、「テクノロジーに加えて、周囲のサポート」が不可欠だということです。コミュニケーションこそが、結果的に詐欺を防ぐことにつながると考えています。詐欺にあった方は、後ろめたさから人に相談しづらいという心理があるからです。
機能そのものではなく、その先にある「実現したい世界」をどこまで形にできるか。それを追求していくことこそが、サービスとして本質的な価値だと思っています。
あなたの弱みは、誰かの強み。だから支え合う。
組織づくりについても伺いたいのですが、チーム内でのコミュニケーションや意思疎通で大切にしていることは何ですか?
現在の組織フェーズにおいてテーマにしているのは「支え合い」です。得意・苦手・好き・嫌いをしっかり自己開示して、それぞれの強みを活かしつつ、弱みを補い合う。「あなたの弱みは誰かの強みであり、その逆もしかりだから、みんなで埋め合いながらやりましょう」と伝えています。苦手なことを無理に任せるのではなく、一人ひとりの強みを活かす。マネージャーもメンバーの特性を理解したうえで関わることで、納得感をもって働ける環境づくりを大切にしています。
最後に、これから新しくメンバーになる方へメッセージをお願いします。
私の仕事の信条でもあるのですが、「どうせやるなら、楽しく、面白いサービスをつくろう」と伝えたいです。私自身、仕事はあまり楽しいものではないと思っていた時期もありましたが、どうせやるなら楽しい方がいいですよね。その結果としてユーザーから「ありがとう」と言っていただき、その対価として価値が生まれるものだと思っています。
その前提で、当社の特徴としてお伝えしたいのは、『サービスを届けるための流通網』がすでにあるという点です。他社でSaaSやサービス開発に携わる方と話す中でよく聞くのは、「せっかく良いサービスをつくっても、流通チャネルがないから普及しない」という悩みです。プロダクトを世の中に届け、広げていくことは本来とても難しいことですが、当社の場合はすでに流通できる基盤が整っている。そこが大きな強みだと思います。
一方で、その環境に甘えることなく「本当に価値のあるサービスをつくれているか」という葛藤も常にあります。「本質的に良いサービスになっているのか」を問い続けながら、サービスを磨き続けていかなければならないと感じています。もちろん、見えない苦労もたくさんありますし、時にはお客様から厳しいフィードバックをもらうこともあります。
とはいえ、他社に比べても「流通できる土台」がすでに整っているというのは、圧倒的な強みです。だからこそ、「いいサービスをつくりたい」「サービスの質を高めることに集中したい」と考える方にとっては、とても良い環境だと思います。そうした想いをもつ方と一緒に、価値あるサービスをつくっていけたら嬉しいですね。
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