メンバーたちの「想い」と「挑戦」をお届けするMembers File。
今回は、営業未経験で入社したメンバーに、入社後の研修や周囲からのサポートについてインタビューをしました。
Interview Profile
株式会社ストアフロント
営業推進部 第一営業グループ
R.H 2025年2月入社
業務内容
関東エリアを中心に、携帯販売店の営業を担当。
携帯販売店の売上を増やすための分析・課題抽出・施策立案などを担いながら、ストアフロントが運営する自社サービスの販売強化を行っています。
Q:前職でどのようなキャリアを歩んできたか教えてください
前職では、携帯販売店のスタッフとして約5年間、そこからリーダーやチーフを経て、最終的には副店長として約7年間勤務していました。お客様対応はもちろん、店舗の予算達成のためにスタッフのマネジメントや、商材の販売進捗管理など、店舗運営の中心的な役割を担い、幅広い業務を経験しました。
接客の中で特に難しかったことは、お客さんのニーズを的確に引き出すことです。店舗側の目線で伝えることと、お客さんが本当に求めていることが食い違ってしまうことも少なくありません。そうしたズレをなくし、お客さんに満足して帰ってもらえるためにはどうすればいいか、毎回試行錯誤していました。
また、クレームを受けた際には、それを単なるマイナスの出来事として捉えるのではなく、「どうすればそのお客さんにまた来店してもらえるか?」という視点で対応し、リカバリーから次の機会につなげることを大切にしていました。
Q:仕事をするうえで大切にしていることを教えてください
「率先垂範」と「周りを活用すること」の2つです。
「率先垂範」は、自ら率先して動いてみることだと考えています。問題に直面したときは、たとえ分からないことであってもまず自分で動き、実際にやってみることを大切にしています。誰かの体験談を聞くだけでは分からないことも、自ら体感することで、問題の原因や解決策が見えてくると考えているからです。
また、前職で副店長を経験してからは、一人でできることには限界があることを痛感し、業務ツールを上手く活用し、スタッフなど周囲を巻き込みながら目標達成することを意識していました。どれだけ頑張っても、一人で達成できることには限界があります。だからこそ、周囲に頼ることも重要な手段の一つと捉え、自分の力を100%以上に引き上げる工夫をしていました。
Q:未経験の営業職に転職した理由は何ですか?ストアフロントに入社した決め手は?
接客販売の経験を活かし、営業として店舗の支援にチャレンジしたい
長年、店舗運営に携わる中で、接客や店舗マネジメントについては一通り経験し、自分なりに手応えを感じていました。だからこそ今後のキャリアを考えたときに、「今までの経験を活かしながら、新たな視点で自分の価値を高めていきたい」と思い、営業職へのチャレンジを決めました。
営業職は未経験で、営業職といえば法人企業への営業というイメージだったため、多少の不安はありました。ただ、ストアフロントの営業先は“店舗”が中心で、自分がこれまで働いてきた現場に近いことへの安心感がありました。
店舗で働いていたときに感じた課題や悩みを理解しているからこそ、その経験を活かして、店舗に寄り添った提案ができるのではと考えました。 販売や接客に真正面から向き合ってきた経験を活かし、今度は自社サービスを通じて、店舗の困りごとを本質的に解決する支援ができると感じたことが、ストアフロントへの入社の決め手です。
Q:営業未経験からのチャレンジに対して、どのような研修がありましたか?
座学と実践を組み合わせ、未経験でも着実に成長できる研修カリキュラム
入社後の1ヶ月間は、実質的な研修期間として、未経験からでもしっかり成長できるよう「インプット」と「アウトプット」の両面から構成された研修カリキュラムが用意されています。
前半は、自社サービスや業界知識、ロジカルシンキングの基礎を学ぶインプット中心の期間で、知識や考え方の土台をしっかり固めていきます。後半は、学んだことをもとに自ら考え、実践につなげていくアウトプットの期間となり、先輩社員の営業に同行する中で、実際の店舗の状況やアプローチ方法を学べる機会もありました。現場のリアルに触れることで、座学だけでは得られない気づきや学びがありました。
カリキュラムの中で印象的だったのは、「ロジックツリー」や「KPIツリー」といった思考フレームを用いた課題分析のワークです。店舗の課題を構造的に捉え、解決策を導き出すプロセスは、前職で店舗運営をしていた私にとっても新鮮で、これまで感覚的に行ってきたことを「言語化する」という、営業ならではの視点に大きな学びがありました。
Q:研修カリキュラムの中で苦戦したことはありますか?
一番苦戦したのは、「KPIツリー」を使った課題分析です。
KPIツリーは、店舗との共通言語となる重要な指標であり、自分の中で理解するだけではなく、相手に伝わるように言語化する力が求められます。最初は思考が整理しきれず、言葉にしようとすると曖昧になってしまい、何度もロープレを行いながら考えを組み立てなおしたり、表現や伝え方の修正を繰り返しました。
特に難しかったのは、「なぜその問題が起きているのか?」を段階的に深掘りしていくプロセスです。たとえば「来店数が少ない」という事実に対して、「なぜ?」を繰り返し、本質的な原因を探る必要があります。これまでの経験では、ここまでロジカルに掘り下げる機会が少なかったため、思考が浅くなってしまうこともありました。
最初は苦戦しましたが、研修を通じて、KPIツリーを活用した営業スタイルの良さが少しずつ見えてきました。数字や事実の背景にある原因を明確にし、「だからこのサービスが必要なんです」と、根拠のある提案ができる点に大きなやりがいを感じています。
▼KPIツリーについての記事もご覧ください
Q:研修中に苦戦したことを、どうやって乗り越えたのですか?
“反復練習”と“振り返り”で、出来るをことを増やし自信に繋げる
KPIツリーを使った課題分析については、とにかく「反復」を重ねることで乗り越えました。
実際に10店舗ほどを対象に、店舗の実態をKPIツリーに当てはめて課題を分析し、店舗商談を想定したロープレを上司と何度も繰り返しました。思考の深さや言語化の仕方についてフィードバックをもらいながら、少しずつ出来るようになった実感があります。
また、ロープレは毎回録画をしておき、あとで自分でも見返すようにしていました。「できている」と思っていても、客観的に見ると「もう少し流れを整理できそうだな」とか、「この言い回しは伝わりにくいかも」といった改善ポイントに気づくことができます。上司からもらったフィードバックも動画で照らし合わせて確認することで、納得感を持って次の改善に取り組むことができました。
地道に「反復」する行動量と、都度振り返りを重ねたことで、少しずつKPIツリーの思考に慣れ、自信を持って提案できるようになってきています。
Q:周囲からのサポート体制についても教えてください
研修期間中は、メンターとの毎日の終礼や、育成支援を担う他部門の方との週1回の定期面談があり、常に「相談できる場」がある安心感がありました。
特に終礼では、その日に学んだことや取り組んだことを言語化して振り返り、翌日は何に取り組むかを自分で設定する、という流れを毎日繰り返していました。行動の棚卸しと次のアクションが明確になるので、迷いなく次の日を迎えられていました。
また、他部門の方との面談は、業務に関する具体的な悩みだけでなく、「漠然とした不安」や「言語化しにくいモヤモヤ」も気軽に話せる機会でもありました。入社直後は、ちょっとした不安も「これを相談していいのかな」とためらいがちですが、部門を越えて支援してもらえる体制があることで、心理的にも安心でき、とても助かっていました。
Q:研修期間を通じて、成長や変化を感じたことを教えてください
入社前は、「これまでの店舗経験が通用するのかな」という不安がありました。ですが、研修を通じて、これまでの接客や販売の経験が活かせる場面があると実感できたことは、一つの変化でした。
成長を感じたのは、できなかったことが少しずつできるようになる積み重ねの中にありました。ロープレの出来が思った以上によくなかった時も、落ち込むのではなく「次はどうするか」を考え、「まずは50点、次は80点」と段階的に前進する意識で取り組んでいました。研修中は、たとえ小さくても前に進む行動を設定することが、何より大切だと感じています。
また、未経験の分野であっても、臆せずチャレンジすることや、分からないことを素直に周囲に頼って解消していく姿勢があれば、誰でも着実に成長できる環境です。
どんな業界や職種への転職でも、知識や考え方は入社後に身につければいいものだと思います。だからこそ、「まずやってみる」「分からなければ聞いてみる」という前向きなスタンスを大切にしていました。
Q:今後の目標や、将来一緒に働くメンバーに向けてメッセージをお願いします!
自社サービスを通じて“頼られる”営業になり、店舗と一緒に成長していく
まずは、自分が担当する店舗から「頼られる営業」になることです。
『Hさんに任せてよかった』と言ってもらえるような提案やサポートを通じて、店舗と同じ目標を共有しながら、一緒に成長していける関係を築いていきたいと思っています。最終的には、『Hさんだからお願いしたい』と言ってもらえるよう、自分のファンを一人でも多く増やしていきたいです。そうした“人としての信頼”が、ストアフロントや提供しているサービスへの信頼にもつながっていくと信じています。
営業経験の有無に関わらず、「ありがとう」と言われることにやりがいを感じている人は多いと思います。ストアフロントでは、その「ありがとう」をもらうだけでなく、店舗やその先の来店者にとっての「ありがとう」を“届ける側”として関わることができます。
たとえば、私のように販売職の経験がある方であれば、目の前のお客さま一人ひとりに向き合ってきた経験を活かしながら、より多くの人に喜んでもらえる仕事にチャレンジできます。そんな想いがある方にとって、ストアフロントの営業はきっとやりがいを感じられる仕事だと思いますね。